j0618の日記

自分が読んだ本のまとめ

ネクストマーケット

・BOP(ボトム・オブ・ザ・ピラミッド) 経済の底辺にいる一日2ドル未満で生活している40億人の人々。この人々を大企業の投資力を、NGOの知識と取り組みや、支援を必要としている地域社会に活かせないか?他にはない解決策を共創する事はできないのか? という考えから始まる。
貧困層のニーズを中心とした市場を共創することが、貧困の緩和になる。
・経済ピラミッドの底辺にいる消費者を「個人として尊重する」ことから出発する。そして、貧困をチャンスに変えるには、新しい創造的なアプローチが必要になってくる。
・実験から得た8っつの教訓 1イノベーションサンドボックス(制約を受け入れる) 2経済エコシステムを築く 3解決策を共創する 4規模についての新しいコンセプト 5技術を使う 6BOPでは持続可能性がイノベーションの源泉として重視される様になる。7最大の挑戦は市場開発である 8BOP市場は急速に進化している。
・人間の本質には二つの大きな力が備わっている。自己利益の追求と、他人を思いやる心。資本主義は自己利益の追求を有益で持続可能な方法で利用するものだが、お金を払える人の為だけのもの。
・求められる理念 個人の権利の尊重 取引の透明性、または、市場原理に基づく解決策の重視  解決策の拡大可能性 情報技術と組織化を通じた、農村と都市、富裕層の格差軽減 起業家精神イノベーションの重視 環境的に持続可能な解決策の重視 
・「貧困層には購買力がない。だから市場は成長しない」というのが圧倒的な考え方。
・BOPの消費者の「消費力」に焦点を当てる事で、民間企業のビジネスは新たな市場を生み出すことができる。彼らの収入が不安定な点をいかに考慮して手段を生みだすかが、重要な必要条件である。
・BOP市場の基本となるのは「パッケージ単位が小さいく、1単位当たりの利潤も小さいが、販売量が多く、投下資本に対する利潤率が高い」ビジネスである。
・BOP市場で成功を収めるには、これまでのビジネスの常識を捨てなければ行けない。そして、これまでになっかたアプローチでBOP市場を開拓し、貧困層にも手の届くような製品・サービスを設計すれば、彼らでも購入する事ができる。「BOP市場は成長しない」という長年抱かれてきた偏見を打ち破ることができる。
・BOP市場の魅力 1BOP市場の中には、独立した国家のの要に広大で魅力的な市場がいくつか存在する。 2特定地域で起こしたイノベーションの多くは、他のBOP市場に転用できる。つまり、世界規模のビジネスにつながる。 3BOP市場で起こしたイノベーションの中には、先進国の市場にも通用するものがある。 4 BOP市場で得られた教訓は、グローバル企業としての経営慣行に活用できる。
・BOPの貧困層を「消費者」として扱う事により、彼らは自尊心、選択の自由という恩恵を受け、貧困という境遇から抜け出す機会が得られる。
・BOPのエネルギー問題に対処するには次の要素が必要 1 持続可能な開発 2 クリーンで分散型のエネルギー技術 3 現場の知識と世界的展開 4 支援策を掲げた民間企業 5 規模拡大の為の公共または民間の投資

これが物理学だ

・物理学の基本は測定にあり、測定によって理論を確かめる。測定は不確かさが、つきもので、それがどの程度の不確かさなのかが重要である。
・今まで、物理学は沢山の事を解明してきたが、いまだに宇宙の事、(例)でいうと、宇宙の物質については、宇宙における物質のうち、星や銀河を形作る通常物質は、わずか4%で、約23%が暗黒物質(目に見えない)で存在するけど、何なのか分からなく、残り73%宇宙の大半を占めるのが、暗黒エネルギーと呼ばれるもので、これもまために見えない。それが何なのか、誰にも検討がつかない。イコール宇宙のエネルギーの96%は不明でまだまだ物理学を使ってやる事はたくさんある。
アインシュタイン特殊相対性理論では、光より早いものはないとあるが、物理学で証明されているのは、光より早いスピードで、宇宙区間は、拡大している。宇宙区間そのものが、拡大している時、銀河間の速度に限界はない。
ハッブルの法則は、銀河が遠ざかる速度は、地球からの距離に直接比例する。銀河が遠くにあればあるほど、早い速度で遠ざかっている。
・質量は宇宙のどこであっても同じ。月面でも宇宙空間でも小惑星の表面でも変わらない。変わるのは、重量。重量は引力によってもたらされる。質量×重力加速度(F=mg)で表される。
アイザック・ニュートンは、謎に満ちた宇宙に正面から挑み、その謎の一部を解き明かす能力と、根本的に新しい世界観を示す能力で世間の人々に恩恵をもたらした。
・音波には、基本的には三つの量的特性がある。周波数、波長、振幅である。
・マクスウェルの4つの方程式
1 電荷電荷が作り出す電場の強さや分布との関係を説明している。
2 電荷を帯びた物体を二つに割ると、どちらのかけらも正の電荷を帯びたものになる。
3 変化する磁場がどういうふに電場を生み出すかを表す。
4 アンペールの方程式を修正したもので、3番を変化させたもの。
・オーストラリアは、国内の白熱電球をすべて、蛍光電球に取り替え、オーストラリアの温室効果ガスの排出量が減少し、各家庭の光熱費が、減少した。
・核の本当の問題は、機能的で、実用的で、制御可能な核融合炉をどうやって造るかにある。
・物理学者は、どんなものを見つけようと、どんな提案を行なおうと、どんな理論を立てようと多くの謎を発掘するだろう。

日本経済の歴史

・第1部 経済社会の勃興(古代〜中世)を対象
・第1部の時期は、社会全体の経済システムとして支配権力が強権的に微収した納品の循環が中心の時代。
武家政権の財政は、計画性に欠け必要に応じて資金調達を行う場当たり的な方式であったため、贈与依存型財政となった。贈与経済の発達は、信用経済の過剰な発達を招き、実体経済との剥離が進み新たな富を蓄積した在地勢力が台頭し、運と実力によって、下位の者が上位の者を凌ぐ下克上の時代が15世紀後期に到来し、この時代が戦国時代。
・経済の展開に重要な社会的分業の視点からは、16世紀末〜17世紀初頭に行われた、身分制形成のプロセスが重要と考えられる。幕藩権力は多様な業種が混雑していた村落から、専業者としての武士、職人、商人を排出し、彼らを都市に集住させ、身分を確定し、農業を中心として多様な兼業を行うものを村落に止め、「百姓」身分として把握した。
・第2部 (近世〜近代)
明治政府が1889年に大日本帝国憲法を発布し、90年に帝国議会を招集することで近代国家の枠組みが完成し、90年に民法、93年に商法が制定され、19世紀末に国際的にも認知される。
・第3部 (近代〜現代)
・1917年のロシア革命は、政治的にも経済的にも日本経済に影響を与えた考えられ、政治と経済の民主化に国家が一定の理解を示す契機となる。第二次世界大戦の敗戦により、新たに日本国憲法が制定され、その後の政治と経済の運営に大きな影響を与えた。
・1970年代以降、金融・証券の自由化が進み、日本企業が海外からより低コストで、資金調達できる可能性が広がった。また、日本経済の規模の拡大と成長を見て、海外から日本に対する投資意欲が増大した。東京がニューヨーク、ロンドンと並ぶ第三の国際金融センターとなる期待がもたれたが、東京の国際金融センターとしての地位は「バブル」崩壊とともに低迷した。
・21世紀に向けての論点 近年のアジア諸国の急速な経済成長を踏まえて、従来の西欧中心の経済発展史観の見直しが進む中、世界全体をそのものとして対象とする、新しい歴史像を目指すグローバルヒストリー論がが大事。

世界経済の歴史

・前半:通史編
・紀元前7000年頃に農耕は行われ、紀元前1000年頃には、ほとんどの地域に食料生産が広まり定着した。
・文明とは、人口集中とそれにより可能となった食料生産のもと、それを維持する為に形成された食料分配の制度化の結果、誕生した政治的システムのこと。
・インドでは、紀元前5世紀頃に仏教が成立し、紀元前6世紀頃初めて国家保証による貨幣が発行された。
・14世紀頃ペストの大流行でヨーロッパの半分近くの人々の命を奪い、人々の救済につながらない教会への批判が生じた。 
・モンゴル民族が世界帝国を築き上げる際して、東西の経済が強く結びつく様になり、次に大航海時代が始まる事で、世界は陸、海で経済がつながるようになる。
産業革命がイギリスで起こると、ヨーロッパ各国がそれに倣えと自国の構造改革を行う。
・1873年ウィーン証券市場の暴落の影響は世界に普及し「19世紀末大不況」と呼ばれる、長期の停滞の局面に入った。
第二次世界大戦後に各国が福祉国家体制に方向転換し、高度成長がそれを可能にした。
・近年BRICsと称されるブラジル、ロシア、インド、中国の経済成長が著しくその広大な国土と資源と豊富な労働力などによる今後の発展に注目が集まっている。
・後編:テーマ編
・「経済活動の世界化」「金融」「組織化」「市場論」「国家論」「社会福祉
・「貨幣があって、それが貸借されるのではなく、逆に貸借関係から、貨幣が生まれてくる。」
すなわち、銀行とはお金を集めて貸す所ではなく、お金を創って貸す所

ITビジネスの原理

・商品の売買の基本は、(その商品を)安いと感じている所から仕入れて、高く感じている所に売る。
・ビジネスで利益を得るには、「場所による価値の違い」を正しく認識しないければならない。売ろうとしている商品の価値が最も低い場所と、高い場所をきちんと把握できるかが、最初の関門。

・インターネットビジネスにおいては、いかにTACを0に近づけるかが大きな課題。

・課金ビジネスが成功しなかった理由 ネットの世界では多くがフリーミアムの形態をっとている。現在では、フリーでなければ、お客がこない、インターネットはフリーでなければならないという考え。だが、逆に課金ビジネスがうまくいかないのは、集金システムが整っていないからで、お客がお金を払う為の環境ができていないから、本来の課金すべきものであってもフリーにせざるを得ない。ユーザが金を払うかどうかは、情報の対価だけではなく、その情報を調べる時間や支払いにかかる時間、手間、そういったトータルコストに見合うかどうか。
「1 情報そのもののコスト 2 その情報を探す為のコスト 3 情報を手に入れるためのコスト」
この3つを合わせたものが、価格に見合うかどうか。

・サンクコスト(埋没費用) ソーシャルゲームのおけるサンクコスト 1 無料でプレイできる 2 たくさん楽しむ 3 お金を払えば後ちょっとでクリアできる 4 今までかけてきた時間が惜しくなる 5 少しだけならばとお金を使う 4がネックになってお金を払ってしまう。

・ITやインターネットは細切れにする事で価値を生み出すだけではなく、その細切れを集める事にうよって、新しい価値を生み出し、普段使われてない部分を有効活用する事ができる。

・情報発見する技術とは、情報を受信する技術。

・物を買うということは、ただ品物を買っているのではなく、その商品にまつわる物語を買っていたり、売っている人との関係性を買っていたりすること。

・尾原さんのこれからの予想 これから起こるインターネットの革命はギガビット・インターネットとウェアラブルと予想。ギガビット・インターネットとは、転送速度が一度に大容量のデータを転送する技術のこと。今後のインターネット、ITが進むべき方向の一つ。ウェアラブルとは、Googleグラスなどで、ユーザーの視線の先にあるものを認識して、そこからインテンションを読み取り、そのときどきでに必要な情報を表示してくれるもの。Googleグラスは、情報習得のコストや不安を取り除く事で、人がより人間的な生活をおくれる様になる。本当にナチュラルなものを自然に送るといったような、ハイコンテクトなコミニュケーションを加速させるのが、、ウェアラブルであり、ギガビット・インターネットと言う考え。

バリュエーションの理論と応用

・コーポーレート・ファイナンスとバリュエーションの位置づけ 
1 投資の意思決定 2 資金調達と最適な資本構成に関わる意思決定 3 利益配分の意思決定 この3つが主要テーマ。コーポレートファイナンスの究極の命題は、企業価値の最大化であり、最終的には株主価値の最大化。
・評価アプローチと評価結果
(評価アプローチ)
インカム・アプローチ    DCF法 収益還元法 リアルオプション法等
マーケット・アプローチ   倍率法 市場株価平均法 類似取引事例法等
コスト・アプローチ     時価純資産法 修正簿価純資産法 清算価値法
・DCF法の重要なステップ
過去の分析→将来FCFの予測→WACCの算定→断続価値の算出→非事業用資産の算出
・コーラブル債 債券の発行体があらかじめ定められた期間、一定価格で期限前償還できる条件を付けた債券
・プッタブル債券 投資家があらかじめ定められた期間、一定の価格で途中償還を請求できる条件を付けた債券
TOBに関する株式価値算定は、3つのアプロ−チを検討し、算定方法を検討する。
1 マーケットアプローチ:市場株価平均法、類似会社比較法(株価倍率法)、取引事例法
2 インカムアプローチ:DCF法
3 コストアプローチ:時価純資産額法
M&Aにおける対価 対価の選択上、シグナル効果、流動性、持分の希薄化、相対的なリスクを検討する必要がある。また、財務の観点から、対価の選択が課税関係に影響を与えるかを検討する
優先株式の評価 日本型の特徴は、交付価額修正条項付、一斉取得条項付、取得請求権付株式となっている。
転換社債新株予約権 会社法上従来の転換社債MSCB(転換価格修正事項付転換社債あるいは下方修正条項付転換社債)を含んだ幅広い金融商品
ストックオプションの評価で使用するパラメーター
 1 オプションの行史価格 2 予想残存期間 3 算定時における株価 
 4 株価変動制:ボラティリティ 5 予想配当利回り 6 リスクフリーレート
・クロスボーダーにおける評価 
クロスボーダーにおけるリスクとして、為替リスク、対称性リスク、および非対称性リスクの3種類のリスクがあり、これらを検討し、対応していく。

これからの「正義」の話をしよう

・幸福、自由、美徳、これらの問題を個人がどう扱うべきか、法律はいかにあるべきか、社会はいかに組み立てられるべきか。
・幸福の最大化、自由の尊重、美徳の促進の3つの理念。この3つの理念は、正義に関して異なる考え方。

●3つの考え
1 功利主義 ちょっとの犠牲があってもその他大勢が幸せになれば良いという考え。人々の快楽の最大化を追求すべきで、苦痛の総量を最小化するのが重要。

2 自由主義リバタリアン、リベラル) 選択の自由があれば良いという考え。全ての人々が、対等な自由を教授できることを目指す。

3 コミュニタリアン みんなで良い方向にいくという考え。「美徳を重視する事」すなわち、快楽を最大化することでも、自由を最大かする事することでもなく、より美しく、より善く生きる事が(サンデルの考え)

・正義に関していろいろな考えあり、万人が認める正義は存在しない。だが、それを、考え続ける事に大きな意味がある。