j0618の日記

自分が読んだ本のまとめ

バリュエーションの理論と応用

・コーポーレート・ファイナンスとバリュエーションの位置づけ 
1 投資の意思決定 2 資金調達と最適な資本構成に関わる意思決定 3 利益配分の意思決定 この3つが主要テーマ。コーポレートファイナンスの究極の命題は、企業価値の最大化であり、最終的には株主価値の最大化。
・評価アプローチと評価結果
(評価アプローチ)
インカム・アプローチ    DCF法 収益還元法 リアルオプション法等
マーケット・アプローチ   倍率法 市場株価平均法 類似取引事例法等
コスト・アプローチ     時価純資産法 修正簿価純資産法 清算価値法
・DCF法の重要なステップ
過去の分析→将来FCFの予測→WACCの算定→断続価値の算出→非事業用資産の算出
・コーラブル債 債券の発行体があらかじめ定められた期間、一定価格で期限前償還できる条件を付けた債券
・プッタブル債券 投資家があらかじめ定められた期間、一定の価格で途中償還を請求できる条件を付けた債券
TOBに関する株式価値算定は、3つのアプロ−チを検討し、算定方法を検討する。
1 マーケットアプローチ:市場株価平均法、類似会社比較法(株価倍率法)、取引事例法
2 インカムアプローチ:DCF法
3 コストアプローチ:時価純資産額法
M&Aにおける対価 対価の選択上、シグナル効果、流動性、持分の希薄化、相対的なリスクを検討する必要がある。また、財務の観点から、対価の選択が課税関係に影響を与えるかを検討する
優先株式の評価 日本型の特徴は、交付価額修正条項付、一斉取得条項付、取得請求権付株式となっている。
転換社債新株予約権 会社法上従来の転換社債MSCB(転換価格修正事項付転換社債あるいは下方修正条項付転換社債)を含んだ幅広い金融商品
ストックオプションの評価で使用するパラメーター
 1 オプションの行史価格 2 予想残存期間 3 算定時における株価 
 4 株価変動制:ボラティリティ 5 予想配当利回り 6 リスクフリーレート
・クロスボーダーにおける評価 
クロスボーダーにおけるリスクとして、為替リスク、対称性リスク、および非対称性リスクの3種類のリスクがあり、これらを検討し、対応していく。